2020-01-01から1年間の記事一覧

【動画】「精神疾患をもつ親の子どもへのサポート〜子どもの権利擁護の立場から〜」

先月末に行われた東京ソテリアさんのシンポジウム「精神障がいのある親と子の暮らし」の講演動画が公開されました。当日残念ながら参加できなかったという方、もういちど視聴したいという方、その他このテーマに興味ご感心ある方は是非この機会にご視聴くだ…

【メディア掲載】わたしの弁護史

『わたしの弁護史』という弁護士紹介サイトでインタビュー記事を掲載して頂きました。 はじめ取材依頼を受けたときは、自分は今ほとんど弁護士らしい仕事していないし、現在進行系で迷走中なので多分取材してもらってもまともな記事にならないですよとお話し…

【研修講師】埼玉県学童保育指導員学校『特に配慮を必要とする子どもの理解と支援』

本日は埼玉県学童保育指導員学校の分科会講師のお仕事。 ソーシャルワーカーかつ弁護士の立場から児童虐待対応や虐待が生じてしまっている子どもや家族の支援として学童保育に期待したいことをお話しました。今年は専門職大学院での学びを踏まえて内容もグレ…

虐待等を経験してきたこどもの氏の変更が認められました。

珍しく弁護士としてのお仕事の話。関わっている子どもの氏の変更に関する審判で認容決定を頂きました。その子は幼少期から自身を虐待し人生を翻弄し続けてきた親と同じ氏を名乗り続けながら自立していくことに悩みを抱え氏の変更を希望するようになったので…

社会的養護経験者全国交流会オンライン2020

社会的養護経験者の全国交流会がこの3連休オンライン開催され僕もサポートスタッフとして参加させて頂きました。 最近は子どもアドボカシーをはじめ子どものための様々な施策、仕組みに関する議論がされるようになりましたがそこから聞こえてくるのは支援者…

子ども家庭福祉に関する様々な制度啓発のための発信や報道へのモヤモヤ

児童虐待防止月間ということもあり、子ども家庭福祉に関する様々な制度啓発のための発信や報道がされている。それは大事なことだと思いつつも、特定の制度推進のために他の制度への過剰な批判、ネガティブキャンペーンを行ったり、あるいは当該制度について…

人権擁護の専門職によるハラスメント被害についてのモヤモヤ

話題の某社会福祉法人理事長のハラスメント事件。争う意向のようなので現時点での事件自体についての評価は差し控える。ただ、一般論として福祉業界であってもありがちなことではあると思う。人権擁護をうたっていても人権侵害は生じる。僕も今年は福祉業界…

アフターケア事業全国ネットワークえんじゅ特別企画『みんなでアフターケアへの想いをつなぐ』

アフターケア事業全国ネットワークえんじゅ特別企画『みんなでアフターケアへの想いをつなぐ』開催しました。 今日のこの日のためにアフターケアへの熱い想いを持つ人たちが集まり、語り合い、そして未来へつなぎました。 背景やアプローチは違っても想いは…

【宣伝】東京ソテリア主催シンポジウム「精神障害のある親と子の暮らし」

11月29日 東京ソテリアさん主催のシンポジウム「精神障害のある親と子の暮らし」というテーマのシンポジウムに登壇します。 児童福祉と精神保健福祉の狭間、精神障害のある親と子を地域でどのように支えていくか等は児相等でもいつも悩ましいと思っています…

リスクマネジメント

大学院の授業、今週からはリスクマネジメントについて。リスクマネジメントは弁護士としては馴染み深いテーマだけれど福祉人としてはまだまだ学びが足りない。 ただ弁護士としてのリスクマネジメントは法令や裁判例の規範を想定したものなのでそれを前提にゴ…

子ども・若者の家出ニーズが急増していることについて

ここ数年の子ども・若者の相談を受けていてプチ家出ニーズが急増していると感じる。 良くも悪くも子ども・若者の家出のハードルが下がっている。それは昨今の虐待報道やインターネットを通じた情報の普及、啓発、思春期年代以上の子ども若者のニーズに対する…

子どもファーストという言葉を使わないほうが良いのかもしれない

子どもファーストとか子どもの最善の利益という言葉は本来、様々な思想、利害の対立を前提にしつつも子どもを共通の目標として同じ方向をみて協働していこうとすることに意義があったはず。 決して子ども以外の利益を蔑ろにしたり犠牲にすることを積極的に許…

ソーシャルワークの価値を大事にした法令遵守・コンプライアンスとは

福祉実践現場に弁護士が関与することの意義のひとつは法令遵守やコンプライアンスの強化。想いばかりが先行しがちで法的根拠の意識が薄くなりがちな現場に法的根拠を意識づけさせることの意義は大きい。法的根拠を意識することで自信を持った実践が可能とな…

【講演】おおたTSネット拡大定例会「いまどきの若者たちのいきどころ〜子ども・若者の権利擁護を再考する〜」

おおたTSさんの拡大定例会でお話させて頂きました。 いまどきの若者達のいきどころ。この若者は僕自身のことでもあります。普段は専門職として子どもや若者達の話をすることが多いのですが、今回ははじめて“当事者としての僕自身”としての語りを絡めてお話さ…

「子どもまんなか」という言葉への違和感

子どもの支援界隈でスローガンとして語られる「子どもまんなか」という言葉について。その言葉の意義や込められた想いは理解しつつもどこか違和感があった。 また、子どもをまんなかに色々な支援者、専門職がそれを取り囲むような連携の概念図(添付のような…

ちばアフターケア勉強会『社会的養護のアフターケアの歴史』

本日はちばアフターケア勉強会。久々のオフライン開催。青少年福祉センターでも働かれていて、憩いの家とも関わりのあった野村さんのお話。自立援助ホームや退所児童等アフターケア事業といったアフターケアに関する取組の歩みを当時の思い出話等も交えなが…

特定の支援団体内でのワンストップ支援へのモヤモヤ

居場所のない子どもや若者の支援として特定の団体内で箱物施設をつくってワンストップで手厚い支援をすることの是非について考えてみた。 安心安全な箱物をつくり、その中で家庭的な関わりを展開する。それが子ども・若者支援の王道のように考えられている。…

鴨川の高校で人権に関する講演を行いました

本日は千葉県スクールロイヤー活用事業の一環として鴨川の高校まで出張して人権に関する講演。今年度はCOVID19の影響で講演の開催自体危ぶまれていたので無事開催できてよかった。 盛岡に7時間程度で行けるのだから鴨川なら1時間程度で行けるだろうという色…

【宣伝】千葉県学童保育連絡協議会「児童虐待を考える-学童保育と専門機関との連携」

千葉県学童保育連絡協議会の主催で学童保育職員向けの連続講座をオンラインで行うことになりました。講座部分はYouTube配信、質疑応答部分はZOOM参加として、YouTube配信部分については後日、職員さん達がいつでもスキマ時間に見られるようにアーカイブ配信…

行き場のない子ども若者支援における就労支援についてのモヤモヤ

住込就労は支援者が楽するための手法ではないです。 行き場のない子ども・若者支援の手法として住込就労という方法があります。ですが僕は基本的には住込就労はおすすめしない。 誤解のないように僕自身、住込就労は貴重なインフォーマルな社会資源のひとつ…

アドボカシーや権利擁護について

諸事情により最近、アドボカシーとか権利擁護とかに関する書籍を色々読み漁ってます。 アドボカシーも権利擁護も何となく普段から用いているけれど論者によって捉え方やイメージが微妙に異なること、特に司法と福祉とでだいぶ捉え方が違うという違和感。この…

既存の支援枠組をより良くしていく意義

僕は日頃既存の支援枠組からはずれる人の支援の話をよくするけれど、これは既存の支援枠組がダメだと言いたいわけじゃない。むしろ既存の支援話組が大事だと思っていて、現にそこで救われている人たちがたくさんいる。 何か事件が起こるたびに既存の支援枠組…

オンライン尽くし

昨日は専門職大学院の授業を午前・午後ぶっ通しでオンライン受講(本当は清瀬まで行く予定だったのがコロナの影響での代替措置)。 本日は朝一からオンラインMTGを行い、その後主催のオンラインイベントをして、更にその後は仲間内でのオンライン飲み会とい…

新型コロナで困窮する「性風俗の女性」たち テレワークと休校が与えた意外な影響

性風俗で働くキャストの方々へのコロナウイルスの影響というテーマで弁護士ドットコムさんから取材を受けた記事が掲載されました。性風俗と一言でいっても業種等によって抱えている悩みは様々ですが、そうした多様な悩みにコロナがどう影響したか、影響しう…

【書籍感想】『子ども福祉弁護士の仕事』

平湯先生の書籍。子どもと福祉と弁護士との間で揺らぐ僕にはとても惹かれるタイトルだったので拝読しました。 子どもの権利保障の考えがまだ当たり前ではなかった時代から粘り強く活動を続け途を切り開いてきた平湯先生をはじめとした諸先輩方の尽力には頭が…

ちばアフターケア勉強会「自立後の金銭トラブルについて」

ちばアフターケア勉強会。今回のテーマは「自立後の金銭トラブルについて」。 今回は僕からも実際にアフターケアの中で寄せられる金銭トラブル事例等について紹介のうえ、ミニ講義を担当させて頂きました。 たかが金銭トラブル、されど金銭トラブル。金銭ト…

弁護士は権利擁護の専門家といわれることへのモヤモヤ

弁護士は権利擁護の専門家みたいに言われるけれどその根拠はどこにあるのだろうかと思うことがある。 個々の弁護士の中には素晴らしい実践をされている先生も確かにいる。でもそれはその先生の属人的なポテンシャルに支えられたものであり資格に標準的に担保…

御目出度

インケアの頃から関わり始めアフターケアとしても関わり続けてきた若者の結婚式。 アフターケアは心身擦り減るようなイレギュラー対応の連続でなかなか大変な割りにお金にもならず続けていくことが大変だけれど、長く続けていると時折こんな素敵な場面に立ち…

みんなで支えていく

昨年末あたりからアフターケアで関わっている若者たちが立て続けて危機的な事態になり対応で駆け回っています。 以前の僕であったらがっつり抱え込みもうとして翻弄され消耗していったと思うのだけれど、今は地域の色々な方々とのつながりに助けられていてど…

何もしない支援の難しさ

何もしないでいる支援よりも何かをしようとする支援の方が支援者としては楽。何かしなければという思いに突き動かされる支援者。でもそれって本当にその人のための支援になっているの。その思いはその人にとってどう受け止められているのだろう。まず支援者…