【研修講師】埼玉県学童保育指導員学校『特に配慮を必要とする子どもの理解と支援』

本日は埼玉県学童保育指導員学校の分科会講師のお仕事。


ソーシャルワーカーかつ弁護士の立場から児童虐待対応や虐待が生じてしまっている子どもや家族の支援として学童保育に期待したいことをお話しました。今年は専門職大学院での学びを踏まえて内容もグレードアップ。少しでも現場のお役に立てたならなによりです。

ちょうど今専門職大学院でも『保育ソーシャルワーク』という授業を受講しています。保育の現場におけるソーシャルワークの必要性と保育の現場ならではの可能性、難しさ、限界等が取り上げられているのですがこれはまんま学童保育の現場にもあてはまること。一方で学童保育は保育園以上にその役割が曖昧で基盤が脆弱なものでもあります。

どんなに児童虐待に関する制度や児童相談所の機能が強化されたとしても、すべての児童虐待に関するケースがそうした制度や機関の支援におさまるわけではありません。結局は、地域で子どもや家族の日常と日々関わり続ける最前線の現場で丁寧に関わり受け止め続けるしかない。だからこそ、そうした現場を支えていかないと。
個人的には学童保育の現場に関わる弁護士にももっと増えてほしい…。今日も研修の質疑の中で法的対応で苦慮されている現場の声が。学校現場はスクールロイヤーの配置等が進むようになってきたけれど、こうした保育の現場が気軽に弁護士相談を利用できるような仕組みをつくれないものか。