2022-01-01から1年間の記事一覧

【寄稿】『こころの科学』227号 こころの現場から〜一人ひとりの声を聴き伝えていく〜

連載させていただいている「こころの科学」のエッセイコーナー。今回の題目は『一人ひとりの声を聴き伝えていく』。最近なにかと話題の子どもアドボカシーのモヤモヤを綴ってみました。現在、ソーシャルワーカーや弁護士の立場、児童相談所等の公的支援の立…

【宣伝】研修会「アフターケアと債務整理〜児童福祉の支援者と法律職の連携」by弁護士とソーシャルワーカーの協働を考える会

今年度は社会的養護自立支援事業(アフターケア事業)所勤務の弁護士として社会的養護を経験した様々な若者の債務整理について地域の福祉職、法律職の方々と連携しながら取り組ませて頂いています。 18歳成人の影響か、はたまたキャッシュレス文化等の浸透に…

【宣伝】「子どもの声から…〜子どもアドボカシーの視点を学ぶ〜」by静岡県社会福祉士会

静岡県社会福祉士会主催の研修会で子どもアドボカシーについてお話させていただくことになりました。他県の社会福祉士会でも子どもアドボカシーについての勉強会の依頼を頂いたりしていて社会福祉士会内でも子どもアドボカシーについての機運が高まっている…

子どもの権利が思いやりや共感ではいけない理由

人権は思いやりではない。人権はむしろどんなに思いやれない相手であってもその人を人として尊ぶこと、その人の人権を否定しないということ。 そしてここいう人権には適正手続保障が含まれる。思いやれない悪いやつだから適正手続無視して何されても仕方ない…

若者支援や社会的養護のアフターケアで感じる偏見・差別意識

若者支援やアフターケア関係で記者さんや議員さんから取材やヒアリングを受けていて感じるのだけれど、世間的には支援が必要な若者は施設で生活をするという思い込みというか偏見が強い(地域で単身で生活するというイメージが薄い?)のではないか。 生活に…

「娘への手術、面会禁止された父親の同意なしは違法」という判決報道についての雑感

医療同意と親権、インフォームドコンセントに関して考えさせられる裁判例。前提として判決文等を見たわけでもないのでこの事案事態の解決としての妥当性等はなんともいえませんが、ただ、判決内容だけが独り歩きして医療実務に影響していくことを危惧します…

【研修講師】青少年対策大森西地区委員会研修会「ヤングケアラーについて知ろう!」

青少年対策大森西地区委員会の研修会で「ヤングケアラーについて知ろう!」というテーマにお話させて頂きました。対面のみの開催にも関わらず沢山の人にご参加いただけてこの問題への関心の高さと、取り組んでいきたいと考える委員の皆さんの熱意を感じまし…

子どもの権利は子どもも大人も幸せになるためのもの

某自治体で子どもの権利条例制定に向けて取組んでいる集まりにお呼び頂き、子どもの権利についてお話させて頂きました。こども基本法の制定等を受けて各地でこうした動きが活発化してくるのは嬉しいことです。子どもの権利の啓発や条例制定を考えるよりも前…

子どもアドボカシー講座<基礎>2022年

一般社団法人子どもの声からはじめようは、2022年12月17日(土)から1月15日(日)まで子どもアドボカシー講座<基礎>をオンラインで開講します。 子どもアドボカシーを研究・実践している研究者を迎え、子どもの声に耳を傾け、意見表明をサポートする子どもア…

豊島区の若者支援団体サンカクシャさんを訪問してきました

本日は豊島区で若者のための取組をされているサンカクシャの拠点事務所に初訪問。 代表の荒井さんとは元々知り合いで法人立ち上げの頃から色々お話する機会はあったものの肝心の拠点事務所に行く機会がなく本日が初訪問。若者心をくすぐる仕掛け満載なステキ…

グループスーパービジョンを受けてきました

認定社会福祉士取得要件でもあるGSVのため久々に母校の社会事業大学に通学。 社会福祉士、精神保健福祉士と弁護士のトリプルライセンスという変わった専門性なうえに、勤め先の福祉現場でもひとり専門職状態なためなかなか自分の実践を振り返りSVを受ける機…

【登壇】早稲田大学里親研究会「身近な大人が子どもの声を聴くってどういうこと?」

本日は早稲田大学里親研究会さんの定例会で子どもアドボカシーに関するお話の機会を頂きました。 今回は講演の半分は僕自身がどういったことを経験する中で現在の実践に至っているのか、その生い立ちや歩みについてもたっぷりお話してほしいというオーダーで…

【宣伝】千葉県生活困窮者自立支援実務者ネットワーク「ワケありの若者の就労支援を考えよう」

ちこネット(千葉県生活困窮者自立支援実務者ネットワーク)さん主催の勉強会で若者の就労支援についてお話することになりました。コロナ禍の中で生活困窮の現場では全国的に若者からの相談が急増したことが統計から明らかになっています。一方でこうした若…

【メディア掲載】日経新聞「児童養護施設巣立つ「ケアリーバー」 首都圏で支援広がる」

社会的養護経験者(ケアリーバーという呼び方はどうもしっくりこない…)への支援に関する日経新聞の記事です。 僕が相談員を務めている神奈川県の社会的養護自立支援事業所「あすなろサポートステーション」のことも紹介されています。最近引っ越したばかり…

【寄稿】『こころの科学』225号 こころの現場から〜“オタク”な趣味を通じて聴ける声〜

今回も『こころの科学』225号の『こころの現場から』にエッセイを寄稿させて頂きました。今回の題目は『“オタク”な趣味を通じて聴ける声』。ここ数回は比較的重めなテーマも続いていたので今回はいつもよりはゆるめな内容。ラブライブとかモンスターハンター…

子どもの自由意思をどのように考えるべきだろう

子どものアドボカシーを考えるうえでそもそもの子どもの自由意思をどのように考えるべきかというのが僕がずっと持ち続けている問い。 これは子どもの本音じゃない。これは他者の影響を受けたものだ。これこそが子どもの純粋の意思だ。援助の現場ではそんなこ…

【推し事】『劇場版アイカツプラネット!』&『アイカツ! 10th STORY ~未来へのSTARWAY~』

プラネットも良かったのだけれどいちご世代としてはやはりアイカツ無印は別格。 やっぱりSoleilなんだよなぁ。 あの流れで最後にカレンダーガールはずるい…。 あんなん普通に泣くよ。 来春の新作上映が今から楽しみです。 #アイカツ10周年 #アイカツ最高 #何…

【宣伝】ゆでたまごガイドブック企画!第3弾 若者支援から考える「法律」の大切さ~大人も若者も自分自身を守るために~

社会的養護経験者向けのガイドブック制作活動をされている「ゆでたまご」さんの記念イベントでお話します。 テーマは法律。インプットとしてただ法律知識をお話するというよりも自分のより豊かな生活を送っていくために法律を武器として盾としてうまく使いこ…

児童相談所等の職場環境で長時間労働等が常態化し過酷な環境になっている問題について

元児童相談所職員が職場環境改善を求めて千葉県を提訴した件の報道に関しての感想。 「長時間労働でうつ、退職」元児相職員が千葉県を提訴 「定員3倍の子ども抱え昼休憩取れず」 | 千葉日報オンライン なぜ福祉職がこどもの声を聴くことができなくなってい…

フリースクール全国ネットワーク全国調査実施について

フリースクール全国ネットワークで20年ぶりのフリースクール全国調査を実施することになりました。 freeschoolnetwork.jp フリースクールは法令等による設置基準がなく、誰でもフリースクールを名乗れば設置することができます。最近はコロナ禍の影響など…

【研修講師】東京都特別区職員研修所児童相談所関連研修「社会的養護」

本日は東京都特別区児相や子ども家庭支援センター職員さん向けの研修講師として社会的養護と地域福祉のお話をさせていただきました。 社会的養護というと児童養護施設や里親家庭といったスペシャルニーズの子どものためのスペシャルな支援領域のことを想定さ…

【宣伝】「ヤングケアラーについて知ろう」講演会

今週末に山口県宇部市で開催されるヤングケアラーに関する講演会でお話します。 昨今、注目されるようになったヤングケアラーとはそもそも何なのか、ヤングケアラーについて取り組むことの意義や留意点等について僕自身の当事者経験、専門職としての経験等も…

「自分はその領域について専門性がないからやれない」という言葉へのモヤモヤ

「自分はその領域について専門性がないからやれない」 しばしばソーシャルワーカーや弁護士等の権利擁護の専門職から聴く言葉。 良く言えば専門性への真摯さ謙虚さの現れと言えるかもしれないけれど、悪く言えば専門性を言い訳にして線を引き他人事にしよう…

【寄稿】『こころの科学』224号 こころの現場から〜性風俗で働く人たちの声を聴く〜

今回も『こころの科学』224号の『こころの現場から』にエッセイを寄稿させて頂きました。今回の題目は『性風俗で働く人たちの声を聴く』。 性風俗で働く人向けの相談支援の取組である「風テラス」やその他アフターケア、若者支援等を通じて性風俗で働く人た…

【宣伝】しんどいって言えない〜当事者のわたしとあなたとだれかをつなぐ〜

7月10日にオンラインイベント開催します。 「しんどいって言えない」と感じたことはありますか?相談していいよ、って言われるけど。SOSを出してね、って言われるけど。言葉にできないし、自分の気持ちもよくわからない。しんどいって言っても、何も変わらな…

【宣伝】「子どもアドボカシーを学ぼう」bySWと子どもの権利条約勉強会

東京都を中心に活動されているSWと子どもの権利条約勉強会の定例会で「子どもアドボカシー」についてお話させて頂くことになりました。 昨今、なにかと話題であり今国会でも法案が審議されている「子どもアドボカシー」。 そもそもの子どもアドボカシーの意…

【寄稿】『こころの科学』223号 こころの現場から〜自己破産と生きがいと〜

今回も『こころの科学』223号の『こころの現場から』にエッセイを寄稿させて頂きました。今回の題目は『自己破産と生きがいと』。 弁護士としてもソーシャルワーカーとしてもよく接する相談のひとつが借金に関する相談。そしてそうした借金問題を解消する方…

『弁護士が受けた100万回の殺害予告ー突然訪れる危機を回避する方法ー』を受講しました

ネットを悪用した業務妨害被害を受けた弁護士の唐澤先生と不当大量懲戒請求被害の北先生が講師の弁護士ドットコムセミナーを受講しました。 kiwi250r.hatenablog.com 昨年同じく業務妨害被害を受けた身としては共感する内容ばかりであり、また自分自身の被害…

社会運動団体内での性暴力やハラスメント問題等について

尊敬する社会活動家である稲葉剛さんの投稿。社会運動団体内で発生する性暴力やハラスメント被害やそれについて社会運動団体内で関係者が沈黙してしまう現状に警鐘を鳴らす内容で大変共感します。 inabatsuyoshi.net 対外的には良いことをしているとされる社…

千葉県弁護士会『こども家庭庁」の名称を、「こども庁」に戻すことを強く求める緊急声明』について

被虐待当事者の風間暁さん達と取り組んでいるこども庁の名称変更問題に関して、千葉県弁護士会からもこども庁の名称に戻すことを求める声明が発出されました。 実際に風間さん達と一緒に取り組んでいて切に感じますが子どものためにあげられた当事者の声はと…