フリースクール全国ネットワーク全国調査実施について

フリースクール全国ネットワークで20年ぶりのフリースクール全国調査を実施することになりました。

freeschoolnetwork.jp

フリースクールは法令等による設置基準がなく、誰でもフリースクールを名乗れば設置することができます。最近はコロナ禍の影響などもあり新設のフリースクールも増えてきました。

フリースクールは法令等による基準がないことから学校教育等では実現できない多様な学びの支援ができ、既存の支援枠組では受け止めることができない子ども達の受け皿、居場所となっていました。

しかし、その反面、その運営方針や支援の在り方についても各フリースクール毎の考えに依拠することになるため、ときに団体や支援者の経験や感覚にばかり頼った危うい関わりや、支援とは名ばかりの人権侵害が生じることもあります。

学校や施設に準じた基準を設けるやり方も考えられますが、活動の多くを自主財源に依拠しているフリースクールにそうした画一的な基準がどこまで適するのかという問題もあります。

昨年、私や末冨芳先生、前北海さん達と共に行ったフリースクールにおける人権侵害防止のための仕組みづくりを調査検証する委員会の中で、委員会意見としてフリースクール内での人権侵害等を防ぎより良い支援の場にしていくためにもまずはフリースクールの実態把握が急務であることを指摘しました。

残念ながら昨年は一部の心無い方々による業務妨害等により調査活動も停滞していましたが、この度、いよいよ調査活動が行われる運びとなりました。
充実した調査になるように是非皆様の地域のフリースクール等へのお声掛け等のご協力よろしくおねがいします。