【寄稿】『こころの科学』227号 こころの現場から〜一人ひとりの声を聴き伝えていく〜


連載させていただいている「こころの科学」のエッセイコーナー。今回の題目は『一人ひとりの声を聴き伝えていく』。最近なにかと話題の子どもアドボカシーのモヤモヤを綴ってみました。
現在、ソーシャルワーカーや弁護士の立場、児童相談所等の公的支援の立場といったフォーマルアドボカシーとしての実践に加えて、市民の立場から一時保護所への定期訪問を行う独立アドボカシーといわれる実践にも携わっています。
近年、子どもの声を聴こうとする機運が高まってきていることはとても喜ばしいことだなと思う一方で、どこかその声の聴かれ方、取り上げられ方に違和感を覚えることもあります。
ひとり一人違った声を持っていて当然なのにどうしても子ども・若者の声と一括にされてしまったり。あるいは、「言葉」としてあげられた声ばかりがフォーカスされ、それ以外の声が蔑ろにされていたり。
また、実際に声を上げた当事者が抱く葛藤も様々で声をあげてよかったと感じる当事者もいれば、自分のあげた声が独り歩きしていくことに戸惑いを覚える当事者もいますが、そうした当事者の葛藤にまではあまり関心が寄せられていなかったり。
これから子どもアドボカシーについて学びを深めていきたいと思われる方からそんなモヤモヤ話にご興味ある方はよろしければ是非ご購読ください。

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