人権擁護の専門職によるハラスメント被害についてのモヤモヤ

話題の某社会福祉法人理事長のハラスメント事件。争う意向のようなので現時点での事件自体についての評価は差し控える。ただ、一般論として福祉業界であってもありがちなことではあると思う。人権擁護をうたっていても人権侵害は生じる。
僕も今年は福祉業界の権威ある立場の方からハラスメント被害を受けた。そしてそれを通じて実はそうしたハラスメント被害が業界内では蔓延っていること、被害を受けながらも声を上げられず苦しんでいる人たちが業界内にたくさんいるということも改めてよくわかった。
医療、教育、福祉いずれも聖域なんてない。次は司法業界にメスが入れられるかな。弁護士はコンプライアンスに長けているみたいにいうけれど実際にはそれも疑わしいもので、弁護士会の委員会内や弁護士主導のNPO活動等の中では日常茶飯事のようにハラスメントが生じていてかつそれが容認されてしまっていることがある。一方ではハラスメント防止だとか権利擁護だとか声高に言って活動している人が一方ではそういうことを平気で行っている。僕自身幾度もそうして生じたハラスメント被害を受けたこともある。
その権威的構造からある種他の業界以上に問題が潜在化しやすく声をあげにくい状況にあるといえるかもしれない。僕も我慢しすぎていたせいでその状況を助長していたかもしれない。被害を受ける当事者がなぜ苦しい思いをしながら声をあげなければいけないのか、権利擁護を謳う方々がなぜ代弁してくれないのか…そこに憤りもある。まぁでも嘆いても仕方ないし、色々構造的な問題もあると思うので少しずつでも業界をより良くできることをしていきたい。