既存の支援枠組をより良くしていく意義

僕は日頃既存の支援枠組からはずれる人の支援の話をよくするけれど、これは既存の支援枠組がダメだと言いたいわけじゃない。むしろ既存の支援話組が大事だと思っていて、現にそこで救われている人たちがたくさんいる。
 
何か事件が起こるたびに既存の支援枠組が機能していないみたいな批判がなされることが多い。でも実際は既存の支援枠組もきちんと機能しているのであり、それでもなお限界がありそこからはずれる人たちがいるというのが本来の問題。その要因は支援者個人の資質の問題から環境的な問題、あるいは支援を受ける側の問題である場合まで様々。
 
すぐに既存の支援枠組をフルモデルチェンジしたり解体しようとする人や新しい民間モデルへの権限委譲を推奨される人は既存の支援枠組を破壊して公の保障を弱める危険性をどれだけわかったうえで発言されているのか疑問に思うことも。
 
できないところだけを取り上げて声高に批判するのではなく、できてるところにもきちんと目を向けてもっと評価していかないと。
 
いろいろアウトリーチの取組も重ねてきたけれど今は一周回って既存の支援枠組をより良くしていくことのほうに関心がある。