児童福祉法の支援対象「18歳上限」撤廃のニュースについてのモヤモヤ

先日も投稿した児童福祉法の支援対象18歳上限撤廃に関する報道について。
僕としても朗報だしあまり水を指すようなことは言いたくなかったけれど、その一方で世の中の盛り上がり方を見ていてどこか引っかかるというかモヤモヤを感じる部分も残る。
18歳以降も支援が継続できるようになったのはいいけれど、それはいったい、誰が、どのように担っていくのか。
現行法でも18歳以降の支援を継続する方法はいくつか選択肢があるのに、それがフル活用できていないのはなぜなのか。
18歳以降も支援というけれど、その一方で18歳未満でも支援が打ち切られ自立を助長されている子ども達がいるのはなぜか。
大学まで公費による充実した援助を受けられる人と高校教育どころか義務教育すら満足に保障されない人が同時に存在しているこの歪さはなんなのか。
こうした現実をきちんとその構造にまで踏み込んで見ていかないと結局、一部の人だけが享受できる理想、綺麗事にとどまり、格差が広がってしまわないか。
この「朗報」に対して違和感を抱いている人達、現にこぼれてしまっている人達の声にも想いをはせ、すべての人にケアの保障が届くようにしていかないと。