千葉・野田市虐待死事件から2年を経て思うこと

千葉県ををはじめ子ども関係の界隈全体を震撼させた事件から2年。この2年間で色々な政策が動き良くも悪くも色々な影響を与えた。
この2年間で子どもの権利に関する国民意識や虐待防止の機運は確かに高まった。
制度が色々と拡充され、発展途上ではあるけれど今までよりも支援が充実するようになった面もあるだろう。
では子どもや家族の福祉(幸せ)は2年前よりも向上したといえるのだろうか。
もしかしたら2年前よりも更に子どもや家族を不幸にしてしまってはいないだろうか。
イギリスでは10年以上前に日本と同じく深刻な虐待死事件が発生してそれにより社会が大きく揺れ動いた。そしてその後、その功罪が色々と明らかになり始めている。
「子どものため」という美辞麗句やわかりやすいものに慢心して政策の歪みの中でこぼれ苦しむ人々の存在から目を背けてはいけない。
ソーシャルワーカーとして2年前の事件が社会に与えた影響や功罪についてしっかりと受け止め、見極めていきたい。