【研修講師】青森県子ども若者支援協議会下北地域ネットワーク会議『今ある社会資源で子ども・若者支援をする地域ネットワーク体制づくり』

札幌出張に引き続き函館から津軽海峡をわたり青森県むつ市出張。青森県子ども若者支援協議会下北地域ネットワーク会議で研修講師を務めさせて頂きました。札幌での研究会に引き続きなんと今回もソーシャルワーカーとしての講師依頼。
今回オーダー頂いた研修テーマは『今ある社会資源で子ども・若者支援をする地域ネットワーク体制づくり』。このご依頼を頂いたときに“今ある社会資源”というところにとても共感しました。
子ども・若者支援の分野では支援が行きどどかない子ども・若者のために法改正やNPO等の取組による新しい社会資源や支援枠組を作ることに目を向けられがちです。専用の新しい社会資源や仕組みを作ることで既存の社会資源や仕組みの力を弱めかえって分断や排除を促進することにはならないか。実際に僕が日頃関わることの多い『既存の支援枠組からこぼれた子ども・若者』はそうした新しい社会資源や枠組を作ろうとする中で見過ごされ排除されがち。
 新しい社会資源をつくる前にまず立ち止まって今ある社会資源でできることってないのか、今ある社会資源が十分に機能できていないとしたらそれはなぜかきちんと分析ができているか、今あるものをリデザインしていく余地はないのかよく検討する必要があるでしょう。
そんな話をしつつ一方で既存の社会資源が今の子ども・若者達の価値観の文化にきちんと対応できているのか、若者たちのニーズに応えたインフォーマルな資源も含めた支援体制が構築できているか、地域にいる様々な『変な人達』を巻き込めているか、僕の長年の研究テーマでもある面白おかしい地域づくりとも絡めながらお話させて頂きました。