支援の成功、失敗とは…?

地域で色々な領域の機関と関わって仕事をしていると同一のケースについて異なる立場から関わる機会もしばしばあります。
 
同一のケースでも関わる機関が変わることで違った側面が見えてきます。その機関の目的や文化、性質によって視点も異なるので他の機関では触れられていなかった事情が明らかになったり、同じ事情についての評価が全く異なっていたり。
 
他の機関では成功事例として取り扱われていたような関りが実は後々問題につながっていたり、逆に失敗事例として取り扱われていた関りがその後の支援でとても大きな成果につながっていたり。そのどれが正しい、間違いということではなくおそらくどれも正しいし間違っている。
 
子ども・若者への関りは特に複雑。子ども・若者の年齢や状態増、ライフステージの変化に伴い関わる人が移り変わっていきます。
 
ときにはそのバトンがうまく引き継がれずに溝に落っこちそうになる子ども・若者もいるけれどそんな子ども・若者を受け止めようとする人もいます。
 
みなさん子ども・若者への想いが強いのでときにはその想いが他機関への怒りや相互不信を惹起したり、自分達こそはという想いで抱え込みにつながってしまったりもする。
 
でも、子ども・若者も色々と複雑な年頃なのでタイミングや相性によってはうまくいかないことだってあるし、関わる人によって態度を変えたりして意図的に振り回すことだってある。
 
何が成功で、何が失敗だったのかなんて結局その人の人生を長い線の中で見ていかないとわからないし、もしかしたらその人が死ぬまで評価は変わり続けるかもしれない。
 
結局自分の価値観に縛られていないか。異なる立場からの評価、異なる時間軸からの評価の重要性を感じます。僕の仕事はそこをおつなぎしていくことなのかなと思ったり。