【宣伝】日本子ども虐待防止学会ちば大会 企画シンポジウム『切れ目のない支援に向けて〜『18歳の自立』を考える〜』

来週に迫りました日本子ども虐待防止学会ちば大会。2年前に千葉で大会が開催されることが決まってから今日まで大会実行委員として準備を続けてきましたがいよいよ本番かと思うと感慨深いです。

私も大会企画シンポジウムを1つ担当しているのでご紹介させて頂きます。

題名:『切れ目のない支援に向けて〜『18歳の自立』を考える〜』
日時:平成29年12月3日14時30分〜17時
場所:幕張メッセ2F国際会議室 第2会場
発表者
福本 啓介さん 
(児童養護施設退所者等アフターケア事業所あすなろサポートステーション所長)
渡邉 正行さん
(介護付有料老人ホームハートピア故郷苑施設長・更生保護協力雇用主)
山岡功平さん
(社会福祉法人ワーナーホーム長生地域生活支援センターセンター長)
永岡 鉄平さん 
(株式会社フェアスタート・NPO法人フェアスタートサポート代表)
司会&コーディネーター 
安井飛鳥 
(弁護士・社会福祉士・精神保健福祉士・児童相談所非常勤弁護士)


概要
昨今、選挙権年齢の18歳引下げに伴い民法成人年齢や少年法対象年齢の18歳引下げの是非が盛んに議論されるようになりました。

『18歳』という年齢は児童福祉法においても支援の原則的な切れ目であり『子どもとしての保護』から『大人としての自立』への転換が迫られるひとつの分岐点とされています。社会的には『18歳』の若者の自己責任を強調する風潮が強いですが、一方で『自立』のための支援の必要性についても理解が深まっています。

18歳を迎えた若者達の自立支援は若者の抱えるニーズや課題に応じて児童福祉、就学支援、就労支援、知的障害者支援、精神障害者支援、生活困窮者支援、更生保護等の各領域の創意工夫により行われています。

しかしながら、若者達のニーズや課題は広範かつ複雑でありひとつの領域の知見だけで対応することには限界があります。そもそも『18歳の自立』に向けて支援者たちは何を目指していくべきかについて必ずしも共通した認識や指標が持たれているわけではなく、各領域の相互理解も十分ではないため連携にも支障が生じています。

昨年の本学会シンポジウムでは『社会的養護からの自立支援』というテーマでシンポジウムが実施され社会的養護出身の若者達が抱える課題やニーズ、社会的養護の領域における支援実践が明らかにされました。

本シンポジウムでは社会的養護から更に視点を広げて社会的養護の延長線上であるアフターケアの領域や就労支援、精神障害者支援や更生保護といった隣接領域を含めた横断的な観点から『18歳』の若者像や『自立』に向けた支援のあり方を多角的、俯瞰的に考察していくことを目的としています。

各領域の実務や課題について相互理解を深め、その相違点や共通点を見出していく中で『18歳の自立』とは何かを改めて考えるとともに、『18歳の自立』のために望ましい制度設計や切れ目のない支援のあり方についてディスカッションを行い、提言を目指していきます。

子ども虐待防止学会のシンポジウムなのに社会的養護を中心に扱わないこと、社会的養護の実践者が登壇しないことに違和感を覚える人もいるかもしれません。

ですがその違和感こそが今回のシンポジウムの狙いでもあります。そうした違和感を抱いた人にこそ是非シンポジウムに参加して頂きたいです。

18歳前後の若者の自立は私が長年取り組んできた分野でもありますので現時点での私の総決算の場としてすべてを出し切る思いで望みたいと思います。

シンポジストの方々も私が太鼓判を押す選りすぐりの変人な方々をお招きしました笑。当日はきっと充実した議論が展開できるでしょう。700名規模の大会場での開催ということもあり当日までドキドキですがどうかよろしくお願いします。