令和元年度 埼玉県放課後児童支援員研修会

【令和元年度 埼玉県放課後児童支援員研修会】
昨年度に引き続き今年も埼玉県放課後児童支援員研修会(埼玉県学童保育指導員学校)の分科会講師として参加。
昨年に引き続き『児童虐待』をテーマに、児童虐待や子どもの権利擁護に関する基礎知識から学童保育の現場で求められる虐待対応から子どもや保護者支援、児童相談所等の他機関との連携のポイント等を解説。児童相談所の現場経験やアフターケアの現場で関わる若者たちの声、更には弁護士として出会ってきた様々な子どもや親御さん達の実情を踏まえて改めて学童保育の現場でどのような関わりが求められているのかについてお話させて頂きました。
児童虐待の対応というと児童相談所の対応を中心として議論がされがちですが、虐待対応ケースの多くは在宅支援、すなわち地域の中で見守り支援をしていくことになります。そして、地域での虐待の予防・発見や子ども・保護者の支援の最前線にいるのは実は学童保育の現場の方々です。学童保育の現場でできることは限られていますが、その限られた関わりが子どもや保護者さんにとってどれだけ重要で救いになるか。僕の経験が少しでも現場での実践の助けになればなによりです。
それにしても埼玉の学童保育指導員の方々の熱気は凄いです。埼玉県立大学の広大なホールを埋め尽くすくらいの参加者数、これがまだ半分で同じ規模の研修会を別日にもう1DAY開催するという規模感。こんな熱心な職員の方々が地域のあちこちにいてくれると子どもも保護者さんも安心でしょうね。
全体会は横須賀市の学童保育支援員の飛鳥井さんのお話。飛鳥井さんとは神奈川の放課後児童支援員の資質向上研修の検討委員でご一緒させて頂きましたが、お話をお聞きするのはこれが初。まさに現場で日々子どもや保護者さんと丁寧に関わられていることがわかる苦労や葛藤、発見、喜びが伝わってきました。僕もお話を聞いていて当時の生活支援、ケアの精神を改めて振り返る機会になりました。