千葉県フリースクール等ネットワーク設立総会&記念シンポジウム

千葉県フリースクール等ネットワークというフリースクールをはじめとした学校以外の多様な学びの場を推進する千葉県のネットワーク組織の設立総会&シンポジウムに参加してきました。
私も日頃の業務の中で不登校に関する相談を受けることも少なくないです。不登校に関する行政等の取組は進んでいるようにみえてどこかニーズにマッチしていないように思える場面もしばしば。
シンポジウムの中で適応指導教室を始めとした学校や行政の取組は『学校に通っていない=悪いこと』という価値観のもとで学校に通えるようにすることを当然のゴールとしたものばかりであり、それが結局、不登校の子ども達の実情やニーズにあわずかえってしんどさを強めてしまっているというお話がありハッとさせられました。
私も日頃不登校の相談を受けたときに無理に学校に通わせるような方向でのアドバイスはしないものの、それでもやはりどこかで無意識に学校に通わせることを最終ゴールとして考えているところは否定しきれません。
当事者と支援者側の意識のズレや価値観の相違という点では性風俗で働く女性支援での話とも似通っていますね。そしてこのズレの問題は非行や虞犯といった問題とも裏表でつながってい気がします。
昨年末に教育機会確保法が制定されそれ自体は大きな進展ではあるものの未だ不十分であり、フリースクール等の学校以外の学びの機会について学校に通うことの補助的な選択肢ではなく、対等の選択肢として保障されるようにしていくべきではないかという指摘はなるほどと思いました。
同ネットワークに監事として関わらせて頂くことになったので、今後は不登校やフリースクール等についてもより取り組んでいきたいと思います。