看護学校での法学の授業

今年度から看護学校で法学を教えているのですが思っていた以上に非法学部の学生向けに講義をするのは大変ですね。ある程度明確な目的意識をもった法科大学院生や相談員の方に法律講義をするのとはまた違った難しさがあります。

いかに法律家の言語や思考方法が一般に馴染みのないものかということを再認識しています。自分なりには相当に噛み砕いて説明しているつもりでも意図したことの半分も伝わっていなかったり、予想外の受け取られ方をされていたりと。

幸いにも概ねの学生からはわかりやすい、勉強になったという評価を頂けているのですが、それでもまだすべての学生がついてこられている様子ではなく、集中力が切れてしまう学生も散見されるので頭を悩ませています。

ただ講義するだけでもつまらないし今度は法教育の授業で用いているような題材を用いてグループディスカッションでもさせてみようかな。何か良い題材はないかな〜。

一方で、こうやって一般の人に法律知識や法的思考の伝え方を試行錯誤するのは自分の伝える技術の研鑽にもなります。また、今どきの学生さんが法律や社会問題についてどんな認識、意見をもっているのか知ることができて私自身勉強になります。先日も私のライフワークのひとつでもある障がい者の刑事事件についてアンケートをとってみましたが色々と興味深い結果が出ました。

ここでの経験が普段の相談業務や各種運動の際にも活きてきそうです。