【登壇】千葉県弁護士会シンポジウム「すべての子ども・若者の育ち直し・学び直しの保障へ」

 
先日開催された千葉県弁護士会のシンポジウムですが盛会のうちに終えることができました。長年取り組んできたアフターケアや子どもアドボカシーをテーマとしたシンポジウムを地元弁護士会&日弁連共催で開催することができてよかったです。
一緒にご登壇頂いた小河さん、亜美さん、岩崎さん、桑田さん、名ファシリを勤めていただいた真紀さん、配信周りを引き受けていただいたやじーさん、素敵なグラレコを作成していただいた海さん、そして一緒にシンポジウム開催を支えていただいた弁護士会の皆さん改めてありがとうございました。
思い返せば今から約10年前、僕が弁護士会に弁護士登録してまだ間もない頃、世の中では『子どもの貧困』という言葉が広く知られるようになっていました。
その頃僕はよく講演会などで『眼差しを変えてください』ということを話していました。子どもの貧困というのは関心を持つ、見ようとしないと見えてこないもの。
それから約10年の間に社会の子どもに対する『眼差し』は徐々に変わっていき、今では子どもアドボカシーや、子ども基本法、こども庁等が議論されるようになりました。
その一方で僕が少年非行、精神医療、子どもシェルター、性風俗、児童相談所、アフターケア等の現場で出会うしんどい子ども・若者達はあとを絶ちません。後を絶ちません。
間違いなく制度や政策は発展してきているけれど、本当に子どもや若者にとって生きやすい社会になっているのだろうか。子ども・若者の貧困は実は子ども・若者だけの問題ではない。こうして子どもや若者の貧困に取り組んできた人達ですら未だに見過ごしてきた子ども・若者の声があるのではないか。
今回のシンポジウムではそうした子ども・若者を取り巻くしんどさの多様さ、複雑さやそうした問題について弁護士ですら無力でありできていないことの方がが多いという現状を共有することから始めたいと思いました。
そのうえでまずは知ることから始めたい、多様な子ども・若者の声を聞くためにどうすればいいか、すべての子ども若者の育ち直し・学び直し=すべての人の幸せのために何ができるかをみんなで考えていきたい。
弁護士会らしくないまとまりのない、モヤモヤ感たっぷりの内容だったと思いますが、でもあえてまとめすぎず、そこから何を感じどのようなアクションにつなげていくかは参加した方ひとりひとりに考えてほしいと思いました。
嬉しいことにこのシンポジウムにご参加頂いた方々から感想の声を頂いています。また、弁護士会の委員会内でも改めて子ども・若者のために
何ができるのだろうという議論が活発化していてとてもワクワクします。
ひとまず弁護士としての僕が地元弁護士会で出せるものは出し切ったという思いです。さてさて、これを一つの区切りとして次の10年、何をしていこうか。
 
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