『理念』の共有が課題みたいな言葉へのモヤモヤ

『理念』の共有が課題みたいな言葉へのモヤモヤ。

まるで『理念』を共有できていない人が問題であるかのように言われる。でもそも共有しようとしている『理念』とやらは本当に適切・最善なものなのか。

自分が理想としている出来合いのものを他者に一方的に押し付けようとはしていないか。仮にそれがそのときに最善な『理念』だったとしても、様々なニーズや時代の変化を取り入れながら『理念』自体を見直し、アップデートしていく視点も必要ではないか。

それがひとつの組織の中であればトップダウンで出来合いの理念を下におろしていくということもひとつの組織運営のあり方ではあると思う。でも『ティール組織』等で指摘されているように理念自体を一旦脇に置くことも考えていく必要があるのでは。それが新しい組織であれば尚更。

ましてや組織外と協働していく場面で自組織の『理念』にこだわるのは他者視点に欠けているのではないか。連携がうまくいかない理由として「理念を理解してもらえていない」みたいな言い分をよく聞くけれど、一方通行で『理念』を押し付けようとすることに躍起になりコミュニケーションすらまともにできていないのではないか。

自分たちが創り上げた『理念』に縛られてしまっているように見える団体がある。普遍的な正解なんてないのだから『理念』や『理念の実現の仕方』自体を共に考え創っていったほうが良いのではないか。

『理念』は自分たちが大事にしていくものであり他人に押しつけるものではないのでは。