社事大の「ステップファミリー」に関するリカレント特別講座を受講。
定型家族像を基準に良し悪しを判断されたり押し付けられてしまう当事者のしんどさや、そうは言ってもついつい定型家族像を望ましい形としたうえで支援を考えてしまうよねとか、養育支援者もどこかで無意識に定型家族を目指そうと頑張ってしまうよねというお話。
誰が悪いという話ではなく、でもそれぞれの思いが悲しいくらいにすれ違ってしまって。
専門職界隈ではステップファミリーはリスクが高いみたいにはよく言われる。深刻な虐待事件が起きてステップファミリーだったりすると親への厳しい非難の声が上がる。
その怒りの声は大事だけれど一方で良き親になろう、良き家族をつくろうとするけれどなれないで苦しむ親の葛藤をどうサポートしていけば良いのか、そのように苦しめさせてしまっている社会の在り方をどう変えていくのかについてもっと考えないといけないのでは。
あとこうした葛藤って社会的養育に携わる施設職員さんや里親さんにも通じる話だよなぁとも思った。
あとは単独親権や片親阻害の問題とそこで埋もれる子どもの声の問題。共同親権が良いか悪いかという立法論はさておいたとしてもはそれらによって生じている歪みや苦しみ、特にステップファミリーに顕在化しやすい問題について日々家事事件実務に関わる弁護士もっと向き合うべきではないかと改めて考えさせられました。