「終わらない支援」についての学び

先日は日本三大寄せ場のひとつ寿町にある生活自立支援施設「はまかぜ」に訪問してきました。

生活自立支援施設とはホームレス状態にある方に一時的な宿泊場所を提供するとともに生活や就労のお手伝いをして自立を支援する施設です。「はまかぜ」さんは10年以上寿町での路上生活者支援に取り組まれています。

利用者さんも様々で高齢者、障害者、依存症患者、DV被害者、刑余者等いろいろな事情を抱えている方がいらっしゃるそうです。中には社会的養護出身の方も少なくなく、20代前後の若者の利用者もちらほらいらっしゃるとか。

他自治体の同種施設と異なり「はまかぜ」さんでは利用回数や期間に制限を設けていなくて何度でも受け入れる方針で支援されているそうです。

自立支援とはいっても現実は容易いものではなく、長い期間ホームレス状態にあったような方はなかなか仕事や住まいも定着せず、就職をしたと思ったら初給料日に給料を受け取りそのままどこかにいなくなってしまう、そしてしばらくしてからまたふらっと現れて再び支援を受けるようなことも珍しくないとか。

そんな話を聞いていて日頃私が関わっている子ども・若者達にも通じるものがあるように感じました。

何度も何度もやらかし失敗を重ねいなくなりを繰り返す彼ら彼女ら。特定の場所になかなか根付かず色々なところで関係性を築いては自ら壊しての繰り返し。

そんなふわふわした生き方を複雑な思いで見守り続けるしかできない私達支援者。

「はまかぜ」さんの通過型の支援施設でありながら何度も何度も繰り返し関わり続ける「終わらない支援」のマインドから多くの気づきとヒントを頂きました。